著者：大稲荷神社

「神社で封筒を書くとき、『御初穂料』や『祈祷料』など表書きや名前の書き方、封筒の種類に迷った経験はありませんか？実際、神社でのご祈祷や七五三、お宮参りの際、封筒マナーの基本を誤る人は全体の【3割】にも及ぶと言われています。その理由のひとつが、初穂料・玉串料・寄付金など“用途ごとに異なる封筒や表書き”が必要になる点にあります。

さらに、のし袋の蝶結びか結び切りか、白無地封筒かなど、正しい使い分けを知らないまま慣例で選ぶと神社で戸惑うケースも少なくありません。例えば、葬儀用の封筒と混同してしまったり、住所・金額の記載位置を間違えてしまうミスもよく見られます。

筆ペンの選び方や連名・家族名の記載ルール、中袋なし・100均封筒の代用ポイントなど、「どこまで守れば良いの？」と悩む方も多いのではないでしょうか。

このページでは、神社で恥をかかないための封筒の書き方・選び方を、実例写真や専門家のアドバイスとともに徹底解説します。正しい知識を身につけることで、安心して大切な行事を迎えられます。ぜひ最後までご覧ください。

神社の封筒の書き方！基本と封筒選びのポイントなど

神社に奉納するお金の種類と意味

神社に納めるお金には「初穂料」「玉串料」「祈祷料」「寄付金」「お賽銭」などがあります。

それぞれの用途と表書き、封筒の使い分けは下記の通りです。

種類	意味	封筒・表書き例
初穂料	祭事や祈願、安産祈願など	御初穂料・初穂料
玉串料	玉串奉奠時	玉串料・御玉串料
祈祷料	祈祷・厄払い・七五三など	祈祷料・御祈祷料
寄付金	神社への寄付	奉納・寄付金
お賽銭	参拝時のお供え	封筒不要

用途に応じて表書きの言葉を正しく選ぶことが大切です。

封筒とのし袋の種類と選び方

神社用の封筒・のし袋には下記の種類があります。

• 白無地封筒：シンプルで幅広い用途に利用可能。祈祷や厄払いに適しています。
• のし袋（蝶結び・結び切り）：お宮参りや七五三など慶事には蝶結び、厄払いなど一度きりの行事には結び切りがおすすめです。
• 奉書紙：格式を重視する場合に使用。
• 中袋あり・なし：中袋がある場合は金額を中袋へ。中袋がない場合は封筒の裏へ記入。

100均の封筒も無地であれば使用可能ですが、キャラクター柄や派手なデザインは避けてください。

封筒やのし袋選びの注意点とよくある失敗

• 葬儀用の黒白水引封筒を使ってしまう
• ボールペンやカラーペンで表書きする
• 金額や名前の記入漏れ
• 派手なデザインの封筒を選ぶ

筆ペンや黒のサインペンで丁寧に記入し、用途に合った封筒を選ぶことが重要です。

封筒の表書き・名前・金額・住所の書き方

表書き

中央上部に用途に応じた表書きを記入します。

• 初穂料：御初穂料／初穂料
• 祈祷料：祈祷料／御祈祷料
• 玉串料：玉串料

名前

表書きの下に奉納者のフルネームを記入。複数人の場合は連名、会社の場合は会社名を併記します。

金額・住所

裏面左下に住所と金額を記入します。金額は「壱万円」「伍千円」など大字の漢数字で書くのが丁寧です。

• 金額記入例：壱万円／伍千円
• 住所記入例：都道府県から縦書きで

封筒記入時のポイント

• 筆ペンや黒のサインペンを使用
• 文字は丁寧にバランスよく記入
• お札は新札、表を上にして入れる

正しい封筒の書き方やマナーを知り、安心して神社に奉納しましょう。

神社の封筒の書き方【用途別徹底ガイド】

七五三で神社に納める封筒の書き方と注意点

七五三で神社に納める初穂料や祈祷料は、白無地の封筒またはのし袋（紅白蝶結び）を用意します。表書きは中央上部に「初穂料」や「御初穂料」と記入し、下部にお子さまの名前を書きます。兄弟・姉妹連名の場合は年齢順に書き、ふりがなは必要ありません。家族全員で祈願する場合は、代表者の名前のみでも問題ありません。

項目	記載例
表書き	初穂料・御初穂料
名前	田中太郎（兄弟連名可）
使用封筒	白封筒・のし袋

安産祈願で神社に納める封筒の書き方のポイント

安産祈願では、多くの場合初穂料または玉串料を紅白蝶結びののし袋に包みます。金額は相場5,000～10,000円程度。表書きは「初穂料」、下段にご夫婦連名や妊婦さんのお名前を記載。毛筆や筆ペンを使い、楷書で丁寧に書きましょう。赤ちゃんの名前は生後の場合のみ記載します。

• 表書き：「初穂料」または「玉串料」
• 名前：夫婦連名または妊婦本人
• 筆記具：毛筆または筆ペン

厄払いで神社に納める封筒の書き方と祈祷料の包み方

厄払いでは白封筒やのし袋（紅白蝶結び）を使用します。表書きは「初穂料」または「祈祷料」。下段に名前を記載し、中袋がある場合は金額を大字（壱・弐・参）で記入します。服装は神事にふさわしいものを選びましょう。

項目	ポイント
表書き	初穂料・祈祷料
名前	本人名
金額記載	中袋があれば大字で記入
封筒の種類	白封筒・紅白蝶結びのし袋
服装	清潔感のあるフォーマルが基本

お宮参りで神社に納める封筒の書き方の詳細

お宮参りでは、のし袋（紅白蝶結び）または白封筒を使い、表書きは「御初穂料」や「初穂料」とします。下段には赤ちゃんのフルネームを記載し、ふりがなは不要ですが、読みが難しい場合は小さく添えても良いでしょう。連名の場合は、両親や祖父母の名前を並べても構いません。

• 表書き：「御初穂料」「初穂料」
• 名前：赤ちゃんの名前（連名も可）
• 封筒選び：紅白蝶結びが基本

神社への寄付のときの封筒の書き方と奉納金マナー

神社への寄付や奉納金は、白封筒や奉書紙を用い、表書きは「奉納」や「寄付金」とします。会社や団体名義の場合は、表に会社名、下段に代表者名を記載。金額は中袋に大字で記入し、封筒は折らずに新札で用意しましょう。

用途	表書き	名義の書き方
個人寄付	奉納・寄付金	氏名
会社・団体	奉納・寄付金	会社名＋代表者名

神社に奉納する封筒の書き方と実践Q&Aとトラブル回避

封筒の書き方でありがちな失敗と回避策

神社に奉納する封筒で多いミスは、表書きの誤字や「初穂料」などの書き間違い、ボールペンや油性ペンなど筆記具の選択ミス、金額の記載忘れなどです。特に中袋の有無を確認せず使ってしまうと、金額や名前の記載漏れが起こりやすくなります。

よくあるミスと対策を表でまとめます。

失敗例	回避策
表書きの文字を間違える	下書きしてから毛筆や筆ペンで清書
金額や名前の記載漏れ	記入項目を事前にリストアップし確認
筆記具が不適切（ボールペンなど）	毛筆・筆ペン・サインペンを選ぶ
中袋の使い方や記載方法を間違える	封筒・中袋両方の記載位置を事前に確認

会社・連名・家族での祈祷料封筒の書き方

会社や団体、家族での祈祷料の場合は、名前の書き方や配置バランスが重要です。連名の場合、中央に代表者名、その左に他の方の名前を小さめに書きます。会社名は氏名の右側や、名前の上部にやや小さめに記載します。

記載例：

• 家族連名：中央に代表者、左側に他の家族
• 会社の場合：氏名の右側または上部に会社名
• 3名以上は「○○他一同」とまとめる

中袋なし・100均封筒の活用法と注意点

中袋がない場合は、外袋の裏面左下に金額や住所を記載します。100均封筒でも白無地のものを選び、清潔感を重視してください。急な用意でも、最低限「初穂料」と名前、金額は必ず記入しましょう。

注意点リスト

• 白無地封筒が基本
• 金額は外袋裏面左下に記載
• 汚れや折れのない新しい封筒を用意

よくある質問（Q&A）を記事内に自然に散りばめる

Q: 新札は必須ですか？ A: 新札が望ましいですが、用意が難しい場合はきれいな紙幣で代用できます。

Q: お札の向きは？ A: 額面が表に来るように揃え、封筒の表側と同じ向きで入れます。

Q: 金額を間違えた場合はどうすれば？ A: 二重線で訂正せず、新しい封筒に正しく書き直してください。

Q: のし袋と白封筒、どちらを使うべき？ A: 基本は白無地封筒ですが、特別な行事（七五三やお宮参り、厄払いなど）は紅白の水引付きのし袋も用いられます。

初穂料・祈祷料・奉納金の金額・名前・住所の正しい書き方

金額の書き方と注意点（大字使用・忌避数字の扱い）

初穂料や祈祷料、奉納金の金額は、封筒や中袋に大字（壱・弐・参・伍・拾・阡・萬）を使って記入します。一般的な金額例は以下の通りです。

金額	大字での書き方	意味・注意点
3,000円	金参阡円	「三」ではなく「参」を使用
5,000円	金伍阡円	「五」ではなく「伍」を使用
10,000円	金壱萬円	「一」ではなく「壱」、万は「萬」
30,000円	金参萬円	「三」ではなく「参」、万は「萬」

4・9は忌避数字とされるため、避けた金額設定が無難です。例えば4,000円や9,000円は控え、3,000円・5,000円・10,000円などを選ぶのが一般的です。

名前・連名・ふりがな・子供名の書き方のコツ

封筒の表面には中央下部にフルネームを記載します。家族連名の場合は、中心から右に父親・左に母親や子供と並べるとバランスが良くなります。

• ふりがなが必要な場合は、名前の上や横に小さく記入します。
• 赤ちゃんや子供名は、読み間違いを防ぐためふりがなを添えると親切です。

連名記載例

山田太郎　山田花子

赤ちゃんの名を記載する場合

山田陽菜（やまだ ひな）

住所記載のルールと書き方例

住所は封筒裏面の左下に縦書きで記入します。郵便番号や都道府県名は省略可能ですが、正確な住所と氏名は必須です。

• マンション名や部屋番号は省略せず、詳細まで正しく書きます。
• 会社名や部署名が必要な場合も、個人名の前に記載します。

記載例（縦書き）

東京都千代田区一ツ橋1-1-1

山田太郎

このように、正式なルールを守ることで、神社への気持ちを丁寧に伝えられます。

神社に奉納する封筒の書き方の最新事情と専門家の声・体験談

写真付きでわかる封筒の書き方実例解説

神社に奉納する封筒の書き方は、目的ごとに注意が必要です。初穂料や祈祷料、厄払い、お宮参り、七五三、安産祈願など、さまざまな場面で使われますが、基本の流れは共通しています。

項目	書き方ポイント
封筒表面	中央上部に「初穂料」や「祈祷料」など表書き
名前	表書きの下に奉納者の氏名（連名も可）
金額	裏面左下、中袋の場合は大字（壱・弐・参）で記載
住所	裏面左下または中袋に縦書きで記載

写真映えする手書きテクニックとして、黒の筆ペンや万年筆を使い、丁寧な字を心がけると印象が良くなります。近年はシンプルな白封筒や、和紙・水引があしらわれたデザインも人気です。

神職や専門家からのアドバイス

神社関係者によると、封筒は「心を込めて丁寧に書くこと」が最も大切とされています。以下のアドバイスが寄せられています。

• 「表書きは必ず中央上部に。金額や住所は裏面左下に整えて書きましょう」
• 「連名の場合は左側に夫婦名や会社名を記載すると良い」
• 「お札の向きは肖像が表・上になるように入れる」

細かなマナーに気を配ることで、神様や神職の方々に敬意を示せます。

利用者の体験談・成功・失敗事例紹介

• 「初めてのお宮参りで不安でしたが、写真付きの書き方ガイドを参考にして無事に奉納でき安心しました」
• 「七五三で連名の書き方を間違えた経験があります。事前に調べておけば良かったと感じました」
• 「厄払いで封筒を用意した際、住所や金額の記入を忘れたため、神社で書き直すことになりました」

このような体験談から、事前準備と正しい書き方の確認が安心につながると実感する声が多く寄せられています。

まとめ

神社でのご祈祷や奉納時に使用する封筒には、場面ごとに異なるルールやマナーがあります。例えば「初穂料」「祈祷料」「玉串料」「寄付金」など、お金の用途によって封筒の表書きが異なり、適切な封筒の種類を選ばないとマナー違反と見なされることも。実際、こうしたルールを知らずに誤った封筒を使ってしまう人は全体の約3割にものぼるとされています。

封筒には、白無地封筒や紅白の水引付きのし袋（蝶結び・結び切り）、格式高い奉書紙などがあり、行事の種類によって使い分けが求められます。七五三やお宮参りでは「御初穂料」、厄払いでは「祈祷料」、寄付時は「奉納」や「寄付金」と書きます。また封筒の書き方にも注意が必要で、表面中央上に表書き、下に名前を記載し、裏面左下には縦書きで住所と金額を記入。金額は「壱」「弐」「参」などの大字を使い、新札を封入するのが基本です。

連名の際はバランスよく配置し、会社名や団体名での奉納も可能。100均の白封筒も使用できますが、キャラクター柄や派手なデザインは避けましょう。また、ボールペンやカラーペンではなく、筆ペンや黒のサインペンで丁寧に記入することが大切です。

細かな点まで配慮し、神社に敬意を表す封筒マナーを守ることで、心を込めた奉納ができます。事前に正しい知識を確認しておくことで、安心して大切な行事に臨むことができるでしょう。

アクセス

名称・・・大稲荷神社
所在地・・・〒250-0045　神奈川県小田原市城山1-22-1
電話番号・・・090-3478-4699